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大原美術館

大原美術館は、岡山県倉敷市にある日本で初めての私立西洋美術館です。
はるか昔、一度行ったことがある懐かしい美術館です。
今回で2回目の見学になります。
創設されたのが1930年とのことです。
そのいきさつが興味深かったので少し記しておきたいと思います。

創業者大原孫三郎(1880~1943)は親の代から倉敷で紡績業を営む名家に生まれましたが、事業だけでなく事業で得た富を社会へ還元することの重要性を強く考える人でした。
美術館だけでなく、倉敷中央病院、労働科学研究所なども創立した人でした。
そんな時に丁度、洋画家児島虎次郎と出会います。
どうしても画を学びたい児島は足掛け5年間、大原の援助でヨーロッパへ留学します。
そして、同時にヨーロッパへ行く機会の無い多くの日本の画家達のために、西洋名画の実物を日本にもたらすことの必要性を大原に説いた。大原は児島の考えに賛同し、何を購入するかは児島に一任した。
これにより児島はヨーロッパで多くの西洋絵画を購入したのである。

中でも有名な話で、モネ『睡蓮』は、晩年のモネ本人から児島が直接購入したものであり、マティス『画家の娘-マティス嬢の肖像』もマティス本人が気に入って長らく手元に置いていた作品を無理に譲ってもらったものだという。
もう一つ、大原美術館の代名詞のようなエル・グレコ『受胎告知』は、3回目の渡欧中だった児島が、パリの画廊で売りに出ているものを偶然見出した。
児島はこんな機会は二度とないと思ったが、非常に高価で手持ちの金もなかったため、大原に写真を送り購入を相談した。
現在ではこの名画が日本にあることは奇蹟だといわれている。(以上、フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia』より


地方都市の倉敷に日本で始めての西洋美術館が生まれたことは、大原孫三郎と児島虎次郎との出会いがあったからこそで不思議な気もします。
数十年前に見たときとはまた違った意味で、感慨深いものがありました。
また、大原は児島の晩年までずっと面倒を見ていたということです。

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