和室の話
家を新築しようとなったとき、皆さんは和室を入れますか?
ちょっと、あれば便利そうだけど利用頻度はどうだろう?
とか、
畳や障子のメンテナンスも面倒だとか迷うところですよね?
そこで今回は和室のいいところ、悪いところをあげてみました。
迷われたら参考にしてくださいね。
和室のメリット
■湿度の自然調節
畳の素材であるイ草は、繊維がスポンジのようになっており断熱性・保温性に優れ、湿気を吸収してくれます。
さらに森林の香りの源といわれる成分フィトンチッドが含まれているので、室内にいながら森林浴の効果を得られることができます。
四季のある日本では、室内にいても気になる乾燥や湿気ですが、和室は心身ともに快適に過ごすことのできる空間となってくれるのです。
■防音効果
お子さんが小さいうちはバタバタと遊びまわる音が気になってしまいますよね。
和室の場合、畳には空気が多く含まれています。空気の層は音を吸収する作用があるので、元気いっぱいのお子さんの遊び場所として、和室は最適な空間となるでしょう。
また、クッション性があるのでお年寄りやお子さんが転んでケガをするリスクを軽減してくれます。
■機能性に長けている
何よりも和室のメリットと言えば、その用途の幅広さ。
テーブルや椅子、ベッドなど、家具を固定で配置している洋室と違い、和室で使用する座卓や布団などは上げ下げが簡単なので、普段は押し入れに仕舞っておくことができます。
意外と場所をとるアイロンがけや、洗濯物をたたむときにも広々と使うことができ、ちょっと一休みしたい時、すぐに横になれることも魅力ですよね。
また、来客時には客間や宿泊部屋として活用できますし、将来的に同居を考えている方には、防音効果のある静かな和室は年老いたご両親の部屋としても最適です。
■和室にしかだせない落ち着いた雰囲気
日本の伝統を感じられる落ち着いた雰囲気の和室。
1室、1スペースが和室になることで、お家の雰囲気も和みます。
■リラックス効果がある
畳の匂いには鎮静効果があるともいわれています。
和室を採用したお客様の中にもソファでの昼寝では味わえない気持ちよさがあるといおっしゃっていました。
和室のデメリット
■なんといってもメンテナンスが大変
和室を設ける上での注意点は、毎日のお掃除方法。
フローリングと同じように掃除機をかけるだけでは、清潔な和室を維持することができません。
細かい隙間が多く、湿気を吸収する畳は、ハウスダストやダニが発生しやすいリスクがあるため、1日1回は掃除機をかけ、雑巾で乾拭きをするなどのこまめな掃除や、3~4年に1度は裏返し、表替えをし、10年ほどで畳を新しくするなどメンテナンスが必要となります。
■重い物を置くとへこんでしまう。
椅子などを置いてしまうと安定感もなく、ボロボロになってしまいます。
■シミができやすい
コーヒーなどをこぼすと拭き取る間もなく染み込んだり、シミが取れなくなる事もあります。
多種多様な畳
デメリットでメンテナンスが大変といいましたが、今は、目的に合わせた多種多様な畳があります。
消臭効果、抗菌機能のある、活性炭を使用した畳。
断熱効果、防ダニ、遠赤外線効果などがある、竹炭畳。
マイナスイオンを放出する、天然イオン畳。
擦れや変色に強い化学素材を使用した畳は、水洗いをすることもできます。
また、機能面だけでなく、デザイン性の高い、縁なしの正方形の畳や、カラー畳が流行になっていますし、畳の床暖房なども注目されているようです。
良い点、悪い点を良く考えて、長く暮らすマイホーム、どうか快適にお過ごしください。
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