諏訪湖の成り立ち
諏訪のシンボルである諏訪湖をご存知でしょうか?
諏訪湖は元々諏訪の地域にはありませんでした・・・。約260万年前の糸魚川静岡構造線の断層活動によって地殻が引き裂かれて生じた構造湖(断層湖)です。
簡単に申しますと、地震によって出来た湖が諏訪湖になります。日本で一番有名な湖「琵琶湖」も同じ構造湖になります。
補足になりますが、ネッシーで有名なネス湖も同じです。
諏訪湖の元の大きさ
皆さま下の写真は諏訪湖が出来た頃のイメージ図になります。
写真はこちらからお借りいたしました。
http://www.hamanoyu.co.jp/2017/05/21/47921/
今の倍以上の大きさだったのです。
建物を建築する前に地盤調査を行いますが、訪湖の周りだけでなく、岡谷、下諏訪、諏訪市は地盤改良が必要な結果が多く出ます。
ただ、こちらの写真を見ると素直に納得できます。
今の大きさになったのは自然の力もありますが、江戸時代の形の護岸工事など、人の力も多きいようです。
今と昔の諏訪湖の違い
昭和初期、中期の頃は諏訪湖で泳げていました。
残念ながら今では考えられません・・・。
また、冬には諏訪湖の氷もとても厚く凍るため、
戦車や飛行機の滑走路としても使っていました。
これも、温暖化の影響でしょうか?
私が子供のころ雪が多くかまくらや、巨大な滑り台を作っていましたが、
今ではそれも難しいくらい雪が少なくなっています。
雪かきは大変と思いますが、小さい子供たちが雪で遊べないのも残念だなと思います。
諏訪湖はなぜ汚い?
昔は泳げていた諏訪湖・・高度成長期とともに生活排水、
工業排水がそのまま流れ込んできた事が大きな原因です。
今ではもちろん排水も整備されております。
少しずつ水質改善はされていますが、泳げるとはまだまだ遠いのが現状です。
水質改善しない理由の一つとして諏訪湖の水深にも原因があります。
諏訪湖は31本もの河川から流れ込み出口は天竜川の一本しかありません。
その為、土砂などが長い年月をかけ堆積し元は10m以上あったと言われている諏訪湖は現在最深部で7.6mしかありません。
上記でお話しした琵琶湖は104m ネス湖は227mと違いは一目瞭然です。
諏訪湖は平均水深が約4mで太陽光が届き富栄養化となりやすい性状です。
内部汚濁要因は、底泥からの溶出負荷と、
それをもとにした内部生産(植物プランクトンの増殖)からなります。
つまり、一度汚れてしまうとプランクトンが発生しやすい状態になり
改善には自然の力では難しく、技術が必要になります。
諏訪湖が綺麗だったころを知らない世代としては
少しでも早く泳げる諏訪湖に戻ってほしいと思います。
諏訪湖の魅力
上記では諏訪湖の汚れについてお話いたしましたが、悪い事ばかりではありません。
諏訪湖にはたくさんの魅力があります。
諏訪湖は見る角度によって様々な表情を見せてくれます。
最近ではSNSの普及や映画「君の名は。」などの影響により、
高ボッチ高原などが人気ですが、湖岸から眺める諏訪湖と山のコントラストもきれいです。
皆さまのお気に入りの諏訪湖の表情を見つけてみてはいかがでしょうか?
御神渡り
皆さん「御神渡り」存知でしょうか。
諏訪湖の魅力の一つとして御神渡りがあります。
御神渡りとは諏訪湖が全面結氷することで氷同士が押合い氷がせり立つ事を言います。
実は様々な言い伝えがありロマンティックなお話もあります。
ちょっと気になる方はこちらからご覧ください→御神渡りのブログ
https://eco-sys.co.jp/blog/nagano/suwa-area/omiwatari2020/
そんな諏訪湖を中心に6市町村の地域情報を掲載している観光ポータルサイト「すわmap」
https://suwamap.com/
地域の魅力発信をインスタグラムでも行っています。
https://www.instagram.com/suwamap/
よろしければご覧ください。
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